園生活は、個の自由が尊重される時間よりも集団で活動する時間が長くなりますね。
すると、さまざまなこどもの姿が見えてくると思います。
こどもたちにとっての集団生活がどのようなものであるのか、普段は保育をしている先生方も一歩引いて一緒に考えてみませんか?
クラスのあの子を思い浮かべながら一緒に考えていきましょう!
この記事でわかること!
- 集団行動とはどのような行動がある?
- 集団行動の中で見えるこどもの姿
- 集団の中でのこどもの観察ポイント
園生活の中で、こどもたちが集団行動をする時間はどのくらいあるでしょうか?
- 徒歩やバスの送迎
- 朝の会
- 全体朝礼
- 設定保育
- 行事の練習
- 給食、昼食
- 帰りの会 など…
では、こどもたちが好きなことを楽しむことが出来る時間はどのくらいあるでしょうか?
- 登園後の自由遊び時間
- 設定保育後の自由時間
- 帰る前の自由あそびの時間
このスケジュールを見てどのように感じましたか?
日中の大半の時間は、友達や先生の配分に合わせて過ごす時間が多いですね。
しかしこの集団行動にも、育ちを促す要素はたくさんあります。
- 他者を意識できるようになる
- 他者との距離感をはかる
- コミュニケーション能力の向上(交渉力など)
- 時間配分をする力の向上
- 気持ちを立て直す力の向上
- 共感・共有する力の向上
- 聞いて理解し、行動する力の向上
- 運動機能の向上
など、こどもたちの力を伸ばす要素がいくつも散りばめられています。
その中で、こどもたちはどのような姿を見せてくれるのでしょうか?
担当されているこどもさんの姿を思い浮かべてみて下さいね。
- 集中しすぎてやめられない子
- 友達の姿を眺めているだけの子
- 先生の隣から離れない子
- 設定保育は参加するけど自由遊びはぼーっと過ごす子
- 時間や指示に合わせて切り替えられる子
まだ他にも思い浮かぶこどもさんの姿があると思いますが、担当されているあの子やこの子を想像されましたか?
客観的にその様子を見ているとこんなにも違うのかと思ってしまいますが、こどもさんの姿には意思表示が隠れているのです。
次の記事から具体的に考えていきましょう!
まず、こどもさんたちの姿に対して先生方にやって欲しいことをお伝えします。
まずは、【見たままのこどもの姿を観察】。
具体的には、今が何をする時間なのかを踏まえて
- 何をしているか
- 視線の先になにがあるか
- こどもの表情
この3点に着目するだけでも、その時のこどもの行動がどのような意思表示をしているのか分析するときの判断材料になります。
見たままを観察して終わってしまうと、感情的な言動に繋がりかねません。
その後に【なんで?】の疑問を持つことが大切です。
このポイントを意識するだけでも、関わる大人や保育者の視点や声の掛け方に変化が見られたり、保護者へ出来事を説明する際にも有効です。
是非試してみられてくださいね。
まとめ
- 集団生活でのこどもたちも大人並みに周囲に合わせることを頑張っている。成長の要素があることを知っているのは大人だけ。
- 同じ空間、同じ先生、同じ活動でもこどもの姿は十人十色。でもその行動には、意思表示が隠されている。
- 【何をしているか、視線の先に何があるか、その時の表情】を踏まえて観察することが、理解への第一歩。
特に今の時期(4月)は、こどもたちを知り信頼関係を築いている大切な時期。
個々の姿をどのように捉えるかで、普段の先生方の言動にも変化が見られるようになります。
一緒に保育に入る先生と丁寧に分析を重ねて、こどもたちの成長を後押ししていきましょう!
一生懸命な先生方のヒントになりますように。
atttty
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