こんにちは!attttyです。
1つ前の記事で、集団生活でのこどもたちの姿を考えたり、どのような視点で観察したら良いかお伝えしましたね。
今回は、【切り替え】に注目してこどもたちを分析してみたいと思います。
この記事でわかること
- 切り替えの場面とはどんな時?
- 切り替えの場面でのこどもたちの姿
- 切り替えの場面でのこどもたちへの対応
- まとめ
切り替えの場面とはどんな時?
【切り替え】と聞いてどのような場面を想像されますか?
- 登園して保護者と離れる時
- 自由遊びが終わって片付ける時
- 集団での活動が始まる時
- 友達とけんかをしてしまった時
など、細かく見ていくともっとあげられそうですね。
大きく分けていくと、
【人】【場面】【場所】の変化の時に【切り替える】場面が起こります。
このような場面では、【気持ち】と【行動】を切り替える必要がありますね。これは集団生活だけではなくて家庭でも起こりうる場面です。
沢山経験をしてきているようにも思うので【切り替える】ことを受容できそうですが、反応は十人十色で対応に悩む場面もあることでしょう。
実際にどのような行動が見られるか、一緒に考えてみましょう!
切り替えの場面でのこどもたちの姿
こどもたちの姿でどのようなものをイメージできるか考えてみましょう!
- 先生の指示に合わせて行動できる
- 先生の近くで何度も指示を確認する
- 集中して遊びをやめられない
- 指示があっても動かない
- きょろきょろと周りを見回している
- 指示があると怒ったり泣いたりする など
すんなり園生活の流れに沿って行動を切り替えていくことが出来る子がいる一方で、どうして【気持ちや行動を切り替える】ことに苦戦してしまうのでしょうか?
考えられる要因も含めて、対処方法を考えていきましょう!
切り替えの場面でのこどもたちへの対応
まずは、どのような背景があるのか考えていきましょう。
- 人、場面、時間の環境が切り替わることに対する見通しが立っていない
- 変化の後の行動の仕方が分からない
- 事前の説明があっても、いつ先生が話を始めて、話が終わったのか分からない
- 自分が話しかけられていることに気付いていない
- 切り替わりと同時に行動を始める周りの動きが気になって、今自分がすべき行動が分からない
- 切り替えの前後に気持ちが乱れることがあり、気持ちの整理ができていない
- 気持ちをコントロールする力が育っていない
- 不安や分からないときの対処方法を身につけていない
- 指示の文章が長く、最初か最後のことばしか聞き取れていない など
記事を読んでくださる方の状況によってこどもたちの姿は違うかと思いますが、私自身の経験上このようなこどもたちの姿がありました。
切り替えの場面で見せるこどもたちの姿は、分かりやすい反応もありますが感情の出し方が分からずに気付きにくいこどもたちもいます。
そこに気付かず、急いでいる時や対応に追われているときに厳しい言葉で注意をしたり怒ったりしてしまうこともありますよね。又、その対応によって、先生もこどもも気持ちよく過ごすことが難しくなってしまいます。
【切り替え】のタイミングでは、【予告】をしたり指示を【視覚的】に示すだけで切り替えを受け入れやすくなります。
具体的な方法
予告のしかた
- 始まりと終わりのタイミングを予告しておく
- 苦手なことや初めてのことに挑戦する際には、大まかに流れを伝える
- 予告のタイミングで不安を訴える子には、大人と一緒に取り組む方法があることを伝えておく
- 終りの5分前にも終わりが近づいていることを予告する
視覚的な伝え方
- 時間を伝える際に実物の時計に始まりと終わりに矢印を貼って、時間の配分を提示する
- 活動内容や場所などのイラストや写真などがある際には、見せながら指示を伝える
- 実際に使用するものを見せながら、使ったり動いたりして見せる
- 順序も含めて伝える際は、上から下に掲示する方が分かりやすい
切り替えが難しいとき
- 集団から少し離れた位置で、そのこどもさんに全体の様子を見せながら状況を実況中継のように説明する。
- 感情のコントロールが難しくなっていたり心拍数が上がって体が熱くなっていたりする場合は静かな場所で(風邪で涼む、おしぼりを使用する)身体を冷やす。
- 状態が落ち着いてから、クラスの現状と今からするべきことを予告してから集団行動へ誘導する。
*準備が必要ですが、一度準備してしまうと似たような場面で応用できることができます。(月刊誌の付録絵カード、無料のイラストサイトなどの画像使用など)準備しやすい方法でお試しください。
*切り替えが難しい時の対応は、私が実践してきた対応方法です。この対応で切り替えの支援が出来る場合もありますが、中々要因が見えない場合は苦戦することも多いです。一緒にクラスを受け持つ先生と要因について話し合い、対応を検討する必要があると思います。
まとめ
この記事では、【気持ちの切り替え】について考えていきました。
- こどもたちは、初めての集団生活で【人・場面・場所】の変化に対する【気持ちの切り替え】を頑張っています!
- 反応の示し方は、個々で違います。表情や行動で示す子、表現が出来ない子などがいることを頭の隅において声掛けをしてあげましょう!
- 耳より目からの情報が分かりやすい!分かりやすく伝えようとして沢山のことばを使うよりも絵や写真を見せて伝えてみましょう!
この記事で書いたこどもの姿はほんの一部です。
対応の方法も理解度合いも同じ子はほとんどいません。
月齢も特徴も得意不得意もそれぞれに違っているので、同じことばをどのように受け止めているかはこどもによって違います。
一度やってダメでも明日には反応が変わるかもしれません。きっと、分かりやすくしようとした先生方の対応が変わることにびっくりしているだけかもしれません。
大人の物差しで安心せず、今目の前にいるこどもさんの表情や反応をよく観察して先生もこどもたちも楽しく遊びましょう!
毎日一生懸命頑張る先生方や保護者の皆様にとってよりどころになりますように。
atttty
コメント